参議院選挙比例代表は個人名で投票する

何度も選挙に行っていながら実は知らなかったのだけれど、参議院選挙の比例代表は政党名で投票するのではなく候補者名で投票するのが正しいようだ。

比例候補者は全国区なのでどの地域からでも投票でき、もちろん投票した候補者にその投票はカウントされる。一方で政党名で投票すると、その政党の誰かにカウントされることになる。その辺りの仕組みはよく分からない。要するに、候補者名で投票すれば間違いないということである。

上記の図は社民党比例代表候補者である保坂展人氏のHPにあった画像を勝手にコピーさせてもらったものである。よくできていて分かりやすいので拝借した。

今回の参議院選挙は盛り上がらないこと甚だしく、サッカーのワールドカップや大相撲の野球賭博事件の裏でひっそりと行われているかの印象である。我が家の近くにも街宣スポットがあり、いつも共産党あたりが来て、フルボリュームにした拡声器で10分程度の演説をしていくのだが、それもまだやって来ないようだ。

僕の住んでいる町は奈良市の中心街から少し外れたところにあるのだが、よく観察すると自民党公明党のポスターを見かけることが殆どなくなっている。見るのは民主党ばかりである。これは昨年の衆議院選挙で惨敗したこれらの党への政党助成金が削減された結果、日頃の選挙運動の資金が枯渇し始めたのではないかと思う。

実際、地区の自民党候補者は選挙公示前の辻立ち演説を一人で行っていた。まだ若い候補者で、一人でのぼりを持ち、肩から拡声器をぶら下げて、小さなローカル駅から出てくる人々に挨拶しているのを見て、昨年までは自民党の候補者といえば、大名行列のように運動員を並べてビラをまき、大勢で大声を張り上げて連呼するのが当たり前だったので少々驚いたわけである。

僕の住んでいる町の場合、地方区の定数は1で3人の候補者が立候補している。民主党現職、自民党新人、共産党新人である。ここはいつからか民主党が強い地域になっていて、衆議院選挙の場合だと国交通省副大臣馬淵澄夫氏が連続当選している。そんなわけで、常識的に考えれば参議院選挙においても民主党の現職がこのまま逃げ切るような気がする。

まぁ、民主党自民党の直接対決ならば、やはり自民党時代に戻って欲しくないという気持ちから民主党に入れたくなるのだが、一方でこの候補者が枝野・前原・仙谷・玄葉・野田*1ら、いわゆる反小沢7奉行と呼ばれる連中に繋がる人物なら正直白票で出してやろうかと思っていた。

しかし、いつもこのブログをリンクしてくださっている誠天調書さんが国民新党による民主党候補者の推薦リストを紹介していて、それを見ると僕の地区の民主党候補者も国民新党に推薦されているようで、これで少なくとも郵政法案だけでも反自民の主張を持っている候補者なんだということがわかってわだかまりのようなものがとけた。ちなみに国民新党の推薦する他党候補者リストはここにある。

一方で比例全国区の方だけれど、政党名ではなく候補者名を書くのが基本であるとなれば、気になる候補は3人いて、民主党有田芳生社民党保坂展人国民新党西村修らである。3人いても僕の手元にあるのは1票だけである。

さて、こうしてズケズケと候補者の名前をブログに書いて公職選挙法に抵触しないのかどうかと小市民であれば多少の心配はするわけだけれど、これに対しては色々な意見があるようで、例えばここには総務省の間でのやりとりなども紹介されていて、これを読むと基本的には大丈夫であろうと思う。基本的には選挙運動をしているかどうかという判断だろうが、ここまでの文章が選挙運動であるのかどうかは大変に難しい判断を要するだろう。

どちらにせよこの程度のことで官憲がオイコラとブログを書いた市民をしょっ引くことになるのなら、それだけでこの国は選挙の一つや二つ、あるいは政権交代の一度や二度程度で救われるレベルではないことが証明されるようなもので、娑婆にいようと監獄にいようと自由が極端に制限されていることに変わりない訳である。このくらいの文章ならどんどん書けばいい、と思っている。

どちらにせよ、これほど盛り上がらない参議院選挙である。せめて選挙区や候補者の話題でもしてみるのもいいかな、と思ったわけだ。

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*1:馬淵澄夫は以前は野田グループ(花斉会)にいたのだが2008年に脱会している