政治

宴のあと

いよいよ今年も大晦日となった。激動の2012年と言いたいところだけれど、世界ではプーチンやオバマが再選され、日本では自民党が政権与党に返り咲くなど、揺り戻しの起こった一年だったとの感慨を持っている。大きな変化は数年前に起こったのだが、大きな振…

有権者の後ろ向きな投票行動が日本の未来を狭めてしまったこと

16日に投開票が行われた衆議院選挙の結果は何とも不思議なものだった。小選挙区制の特徴が現れたといったらそれまでだが、選挙区において43%の得票率でしかなく、比例区では27.6%の得票率に過ぎない自民党が294議席(約61.3%)を獲得するという結果である。…

投票前にチェックするべきこと

明後日の衆議院選挙は争点が隠されているので、一体どの党に投票したらよいのか分かり辛いという話をよく聞く。今回の衆議院選挙が今ひとつ盛り上がらないのはそうした分かり辛さがあるからだろう。実際に、自分の周りでは選挙に対する関心は決して低くはな…

期日前投票に行って考えたこと

市役所周辺に用があったので、そのついでにと期日前投票を済ませてきた。自分の住むローカル都市では市役所内の一室が期日前投票所となる。期日前投票所に着くと思っていたより多くの人出で賑わっていた。随分以前にも期日前投票をしたことがあるが、その時…

戦前という今

16日の衆議院選挙までもうすぐだ。なのに自分の周りでは無関心が多数を占めている。よくよく聞くと無関心ではなく、『どうしたら良いのかわからない』という声が多い。つまり、選挙に行ってもどこに投票したら良いのかわからない、という意味である。マスコ…

最大の敵は消費増税に反対しながら民・自・公に投票しようとする家畜化された愚民である

政治評論家の田中良紹氏がネット媒体であるThe Journalに極めて真っ当な記事を連載し続けている。昨日も更新されたのだが、政局だけではなく、今回の選挙の最も重要な視点についても述べておられたので紹介する。 大政局一歩手前の総選挙 (THE JOURNAL) (一…

結局二大政党制は目の前にある

近所のおばさんと挨拶する。いよいよ選挙ポスターの掲示板などが町内に建てられましたね、といった会話をする。するとおばさんは言うのである。 「今度の選挙には行くけれど、白紙で投票するわ。だって入れたいと思う政党なんてないんだもの」12月16日に投開…

誰かが得をする選挙

12月16日に衆議院選挙の投票日が決まったようで、町中が何だか慌ただしい。町内を歩いてみれば目に付くのは自民党のポスターばかりで、2009年の時とは風景が全く違う。当時はあちらもこちらも、目に付くのは民主党のポスターばかりだった。ほんの3年程度経っ…

無答責の法理と国民の敵

3月11日の東北地方を襲った大震災と福島第一原発事故以降、日本という国はその本性を露骨に現し始めた。この311と呼ばれるようになった日は、明治維新や太平洋戦争の終戦と同じく、それまでこの国を司ってきた制度を根本的に覆えすスタートラインとなる。し…

日本政府は国内景気の動向には一切興味がない

景気が悪い。とことん悪い。 各種調査による景気動向指数を見ると、2000年以降緩やかに上昇しつつあった景気も2007年辺りを最後に下降し続け、現在は奈落の底とも言える落ち込みとなっている。実は、こうした大きな調査による景況判断の結果については簡単に…

タイタニックに乗るもの

はやいもので今年も後一月を残すのみとなった。今年は日本という国が未曾有の災害に襲われた年である。それにも関わらず、誰もがそう思うように、被害の収拾やそれ以前の旧既得権益層の払拭などを行うことが出来ずに、結局以前のフレームに戻ることを選んで…

終わりの終わり。その途中の出来事である裁判。

去年の10月に、このブログで小沢一郎は政治犯であるので有罪はあり得る、という記事を書いた。 小沢有罪はあり得る(2010年10月20日) その頃には既に、村木裁判などで地検特捜部による出鱈目な捜査や捏造された自白などが白日の下に晒され、小沢一郎の無罪は…

ニュースの深層9/13(火)古賀茂明氏出演

野田新代表は民主党の死に水を取れるのか

今日の午後、菅首相の退陣表明を受けて、民主党の新しい代表が選ばれた。結果は意外にも野田佳彦財務大臣で、はっきり言って財務相時代に特に目立った実績を残していない人である。この野田議員がどのような経緯で選ばれたのかという細かな話は他所に譲ると…

亀井静香劇場が開幕していますよ、っと。

6月2日に採決のあった内閣不信任案は、菅首相が辞めると約束したということで否決となったのだが、菅首相は辞める気配もないどころかますます首相続投に意欲を燃やしているようである。この裏事情には色々な憶測があるけれど、結局は人のいい鳩山前首相がま…

菅内閣不信任案が否決されるこれだけの屁理屈

最近はブログを怠けてTwitterでつぶやきを発するようになっているのだけれど、少々込み入った話はTwitterの140文字迄という限界に突き当たってしまう。というわけで久しぶりにブログを更新してみようと思う。野党自民党が菅内閣への不信任案をとうとう提出す…

菅首相が突如会見した「浜岡原発停止要請」に感じる居心地の悪さ

昨日突如行われた首相会見で、菅首相は「中部電力に浜岡原発の停止を要請する」と発表した。 菅直人首相は6日、東海地震の想定震源域である静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所について、定期検査中の3号機や稼働中の4、5号機も含めてすべて…

非常時に総理大臣を替える勇気。

あの震災から一月が過ぎた。 この一月は、震災の影響などなかった関西に住んでいる僕なども、厚く重い憂鬱な気分にどっぷりと浸かってしまっていた。地震や津波の被害にあった人々や場所をテレビ映像で視る。被災者の人々の今後はどうなるのだろう、そしてこ…

これからの「最悪」の話をしよう

海外にいる人から、日本の報道を見ていると安心するけれど海外メディアの報道を見ると心配になると言われる。日本メディアと海外メディアとの記事の内容が違い過ぎるからである。つまり、どちらかが嘘をついている。 「誠に残念ですが、日本は貧しい国になる…

福島第一原発 現状と今後とるべき対応策 (大前研一ライブ580)を紹介する

前回の大前研一氏の講演が反響があったので、最新の講演をもう一度紹介する。大前研一氏は元々日立製作所で原子炉開発の設計部にいたこともあり、今回の福島第一原発事故に関しての分析や説明がとても分かりやすい。一方で、性格的なこともあるのかも知れな…

バビロン崩壊

昨日3月23日、遂に東京都は浄水場1カ所の水道水で1キログラム当たり210ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。同時にこれは乳児の基準100ベクレルを超えているとして、飲用を控えるようにとアナウンスもされた。日本の一般向け基準値は300ベクレル…

福島第一原子力発電所事故、大前研一の見解

政治・経済評論家の大前研一は日立製作所で原子力発電所の設計部にいたという。そのせいか今回の原発事故に関しても含蓄のある意見を言っていると思う。何よりとても分かりやすいので紹介する。【3月19日収録】

広瀬隆氏による「福島原発事故とメディア報道のあり方」をみて

3月17日、ジャーナリストの広瀬隆氏が衛星テレビの朝日ニューススター「ニュースの深層」という番組に出演したのだが、その時広瀬氏が話した内容がネットの中で話題になっている。YouTubeへアップロードされた動画をここに貼り付けたのだが、いずれ削除され…

超巨大企業東京電力に屈服した総理官邸

3月11日(金曜日)に宮城県沖で起きた大地震は死者だけでも1万人になろうかという大災害に発展した。地震での直接被害もあるが大津波の被害が重なったことが被害規模を未曾有の大きさにした原因である。この災害は一般民家や工場施設を襲ったが、同時に福島県…

結局のところ、菅直人の末路は惨めなものとなるだろう

小沢一郎に近いとされる民主党衆議院議員16名が会派離脱届けを出して別会派を作ろうとし、松木謙公農林水産大臣政務官が民主党執行部の党運営に反発し辞任、そして前原外務大臣が外国籍を持つ人物から献金を受けたとして辞任、さらには政倫審議長の民主党土…

前原外務大臣、外国人からの寄附を認める

あまりに面白いのでつい動画を貼ってしまった。必見です。 前原外相、外国人から違法献金 政治資金規正法に抵触(MSN産経ニュース) 前原誠司外相は4日午後の参院予算委員会で、京都市内に住む外国籍の女性から献金を受けていたことを明らかにした。自民党の…

岡田幹事長への帰れコール(2/26)

前原外務大臣の政治団体による政治資金虚偽記載疑惑(3/1)

YouTubeには規制がかかっているようなのでこちらから御覧下さい。 前原外相側団体が記載不備=買ってない会社がパー券−「取り違えた」近く説明へ(時事通信) 前原誠司外相の関係政治団体「まえはら誠司東京後援会」の2009年分の政治資金収支報告書に、実…

ウォルフレン教授インタビュー(2/16)

ちょっと時間が取れないので気になった動画を貼っていきます。

中村哲治X平野貞夫の講演に行って感じたこと

*1 2月19日(土曜日)。奈良県立文化会館で民主党参議院議員中村哲治氏と小沢一郎の懐刀といわれる元参議院議員の平野貞夫氏がコラボした講演会があり、僕も参加してきた。僕の場合、参加したといっても椅子に座って聴いていただけなのだけれど、これから書く…