大阪梅田で行われた民主党代表選挙立会演説会に行ってきた


今日の午後3時から、大阪梅田のヨドバシカメラマルチメディア館前に於いて民主党代表選挙に立候補した菅直人小沢一郎の立会演説会が行われた。

9月になっても猛暑が続いているので、実はこれを見に行くことには少し逡巡があったのだが、まあ何事も経験だろうと思って梅田にまで出かけてきたのである。

1時半頃にヨドバシカメラの前を通ると既にロープが張られ公安や警官や民主党員の人々が聴衆者を整理し始めていた。とりあえず前の方まで行ってみてみようとロープを跨ぎ前列の柵の傍まで行くともう引き返せない。次から次へと人が集まってきて満員電車の中のようなすし詰め状態になってしまった。

観念してそのまま立ち続けること1時間半、司会の女性議員の「菅と小沢が到着したようです」の声で小沢コールが沸き起こる。哀しいくらい小沢一色だ。

昨日の東京での立会演説会では小沢から演説を始めたので今日は菅から演説を始めるという。小沢の演説だけを聴いたらこの蒸し風呂のようなすし詰め地獄から一刻も早く抜け出そうと思っていたのに菅の演説も聴かなきゃならなくなってしまった。

そんなわけで二人の演説を聞き比べることになってしまったのだが、印象としては「菅は機関銃、小沢は大砲」といったイメージだろうと思う。よく通る声で自分の内閣をこれからも続けさせて欲しいと弁舌巧みに訴える菅、朴訥とした喋り方ながら要点を押さえ時には力一杯声を張り上げる小沢。

聴衆の反応を見ると、菅の演説時には静かに聴いていたのだが、小沢の演説になると小沢が聴衆に問いかけるごとに拍手や小沢コールが沸き起こる。そして演説会が終了してからも小沢コールは何度も起こった。小沢と書かれた手書きのプラカードを持っている人も大勢いた。

聴衆の反応とは別に演説車の上にいる二人も対照的だった。涼しげな白いシャツを着てにこやかに手を振り続ける菅と、この暑さの中ネクタイを締め背広を着ている小沢。演説していないとき、菅は笑顔のままで時に手を振るが、小沢は直立不動の姿勢のまま気をつけを崩さない。手はズボンの縫い目にぴったりと合わせたままである。また女性国会議員が演説車の梯子を降りるとき、小沢は心配げな顔をしてじっと見つめていたのも印象的だった。

この二人の代表選挙は党員やサポーター票は菅有利だろうという噂を聞く。一方の国会議員票はまだどうなるのかわからない。これだけの一般聴衆からの熱烈な小沢コールはそうした投票結果とどう結びつくのかわからない。だからどちらが勝つのかわからない。

僕は党員でもサポーターでもないのでただこの選挙をハラハラしながら傍観するだけである。(上の動画は二つともトニー四角がiPhoneにて撮影しました)

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