自由党再結成を望む

レバノン大使で自衛隊イラク派兵に反対し小泉にクビを切られた天木直人氏の今日のブログが熱かった。

小沢一郎よ、今こそ立ち上がれ!

小沢一郎に告ぐ。
小沢一郎の側近政治家に告ぐ。
そして小沢一郎に期待する国民に告ぐ。
小沢一郎は今こそ立ち上がるべきだ。
側近政治家は血判状を持って小沢一郎にそれを迫るのだ。
そして小沢一郎に期待する国民は、小沢一郎に決起を求める一大国民運動を起こすのだ。
小沢一郎よ。
検察審査会の決定に影響を受けてはならない。
国会の証人喚問要求から逃げてはいけない。
起訴を恐れてはならない。裁判をおそれてはいけない。有罪判決すらおそれてはならない。
それらをはるかに凌駕する正義を実現すればいいのだ。

それは何か。
いまこそ国民生活のために、沖縄の解放のために、自民党と官僚支配の犠牲になってきた弱者のために、小沢新党を結成して立ち上がるのだ。
いままでのどの政治家もなし得なかった日本の、日本国民のための本物の政治を行なうのだ。キーワードは国民主権、対米自立、平和外交である。
今の政治は早晩行き詰まる。日本の危機はこれからだ。どんなに抵抗しても民主党は解散・総選挙に追い込まれる。政界再編は不可避だ。

いまこそ小沢一郎新党が求められる。
小沢一郎がそういう政治家であるかどうか、私は知らない。
しかしたとえそうでなくても、変わるのだ。
私は生まれ変わりましたと宣言して再出発するのだ。
小沢一郎しかいない。やってみろ。腹を固めろ。

口下手でもいい。
小心者でもいい。
悪人面でもいい。
隠れるな。説明不足を改めよ。みずからが先頭に立つのだ。

反小沢で固まった今の政治や、反小沢に偏ったメディアは小沢批判の大合唱だ。それにつられて国民の8割は小沢批判だ。
しかし2割の国民は小沢一郎を支持している。それで十分だ。
2割の支持者は力強い支持者である。そして小沢一郎が捨て身で決起すれば、支持する国民はどんどんと増えていく。
日本の政治が、そして日本の国民が、小沢、反小沢で分裂する事になる。

しかし、小沢一郎が、国民を救い、対米自立を唱える政策を掲げる限り最後は必ず勝利する。
キーワードは「基本的人権」と「平和」である。憲法9条と25条である。
これのみが小沢一郎復権の道だ。

平和を唱える限り護憲政党はついてくる。平和を掲げる公明党労働組合も反対できない。国民新党も大地の党もついてくる。
日本の政治に明確な対立軸ができる。
それこそ国民の望むところだ。究極の政界再編だ。
議員辞職しても再び国民に選ばれて政治に戻ればいい。
起訴されても、裁判になっても、そしてたとえ有罪となっても、刑に服した後に再び蘇ればいいのだ。

もっと悪い政治家は山ほどいる。そんな連中は逆に追い込まれる事になる。
小沢批判を繰り返す野中広務などに偉そうな事を言わせてはならない。
小沢一郎よ、何もおそれる事はない。
立ち上がるのだ。大衆のために。平和な日本のために。
過去の小沢から決別し生まれ変わるのだ。
その時は今をおいてない。何もおそれる事はない。
すべての既存政党、政治家を否定する私だが、そんな小沢一郎と小沢新党であればついていく。全面的に応援する。

口下手とか小心者とか悪人面とか、さすがに言い過ぎと思うし、小沢が起訴されて有罪になってもらっても困るし、憲法9条での自衛権についての評価もわかれるだろうが、この天木氏のブログに僕は賛同する。

今の菅政権を見てどうだろう。小沢に引っ込んでろと言ったくせに、会おうとしても会えないなどと泣き言を並べ、参議院選挙惨敗の責任すら誰もとりはせず、あろう事か民意でもって落選させられた法務大臣を民間人として使い続ける。どう贔屓目に見てもこの政権に未来はないだろう。

今日も前原国交通相は小沢一郎に「衆院政治倫理審査会に出席して07年分の政治資金収支報告書の虚偽記載容疑に対して説明責任を果たすべき」だなどと寝言を並べている。また、民主党静岡県連会長の牧野聖修衆院議員に至っては「選挙責任者としての小沢一郎前幹事長の責任は大きい。万死に値する。本人が責任をとらないなら、離党勧告をしてほしい」と枝野幹事長に要請した。

前原だって検察審議会の虚位記載容疑というものが、今はただの記ズレでしかないことくらいはわかった上で言っているのだろう。牧野に至っては、菅総理に代わってから支持率が60パーセントを超え参議院選挙大勝の予測がたっていたことを都合よく忘れている。60パーセント以上の支持率がいきなり低下する出来事があり、それを挽回することが現執行部には出来なかったのである。選挙に負けたのは小沢のせいなどではないだろう。何とも幼稚な輩である。

このような民主党内の反小沢勢力の言動を見るにつけ、そしてそれをさも民主党のというより、日本中の意見であると煽るようにかき立てるマスゴミの報道も見るにつけ、もういいんじゃないかという気になってくる。小沢さん、ここまでよく我慢したよ、と思う。

小沢グループは150人前後いて党内の4割を占める最大グループである。その全てが小沢と行動を共にするとは考えられないが、3分の1でも一緒に動けば、それだけで民主党は不信任され下野する可能性が生じる。その時、菅執行部が自民党みんなの党などと連携連立してしまえば民主党は終わりである(喜んで連立しそうな輩が民主党にはいる)。自民党みんなの党と連立した民主党は古くなった鮮魚のようなもので、腐臭がそれ自体を覆い尽くすことだろう。有権者は風には乗せられるが、腐臭からは遠ざかる。

一方の小沢は反自民、反新自由主義を保つことが出来るし、去年の政権交代時に民主党がもっていた改革の期待を守ることもできるわけである。だがしかし、小沢が小沢である限り小沢が政権を取ることは難しい。それほどまでに小沢に対する世論は小沢を悪者と仕立て上げることに成功している。

それでも小沢が自らを貫き通すことは必要なのである。それは官僚主導でもなく従米隷属でもない政治家や政党が日本にちゃんと存在していることを示すことが必要だからである。それが出来るのは小沢一郎しかなく、その点こそ小沢が次の世代に継がせるべきことだと思うのである。

小沢は参院選後半の7月8日の街頭演説を最後に公の場に姿を見せていない。以下はJ-CAST ニュースからの抜粋である。

かつて「小沢氏の懐刀」と称された平野貞夫・元参院議員に質問すると、「代表選をどうするとか、そういう低次元ではないところで小沢さんはいま考えを巡らしているのではないか」との見方を示した。
平野さんは、今回の参院選期間中の菅直人首相の言動に対し、私見だと断った上で、「消費税を巡る発言の揺れや党首討論での野党党首への逆質問に終始した姿勢」が「与党内だけでなく、与党と野党の信頼関係をもめちゃくちゃにした」と激しく批判する。議会政治の中で「最も大切な」政党同士の信頼関係が失われたことに無自覚な国会議員が多すぎる、とも指摘し、「小沢さんはそこをどう復活させるか、大きな一手を考えているだろう」

ここで平野氏が言う「大きな一手」とは民主党の再生ではないような気がする。民主党はもはや割れてしまっている。小沢を追い出そうという動きが大きすぎる。現在の民主党執行部は小沢排除を諦めないだろう。こんな民主党を今からもう一度纏めることはさすがの小沢にも出来ないだろう。もはや友愛の鳩山もいない。

小沢は民主党の外に目を向けている。民主党は今、小沢によって試されている。それはやがて民主党に見切りをつけ、かつての自由党が再結成されるきっかけとなるのかもしれない。僕はそれを期待するし、それ故僕は小沢の失脚を望まない。今日の天木氏のブログに賛同する大きな理由である。

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