沖縄・宜野湾市の伊波市長に聞く

米軍普天間基地を抱える沖縄・宜野湾市伊波洋一市長が、日テレNEWS24の番組「代表質問」に出演し、普天間基地移設問題について小西美穂キャスターの質問に答えた。伊波市長は、米軍側の資料を基に海兵隊のグアム移転計画を分析したうえで、「辺野古移設を普天間返還の前提とする考えはおかしい」などと主張した。
番組のもようを全編ノーカット配信。(日テレ NEWS24)

上は12月11日、日テレニュース24という番組に沖縄・宜野湾市伊波洋一市長が出演した時のインタビューをノーカットでインターネット公開したものである。

この女性司会者が市長の説明を気まぐれに分断しているので、市長の話がうまく纏まらないのだが、それでもここで市長が語る事実は大手メディアが垂れ流す報道とはまるで違う側面に光を当てるものである。

グアム移転は米国の都合であり、日本政府が主張している米海兵隊数は水増しされた数字であり、そしてそれらは既に公表されているのだが、政府もメディアも自らの都合の悪いところには口をつぐんでいる。そしてそのような報道を真に受けた一般の日本国民はこの問題で空騒ぎするのである。

それにしてもこうした地方の首長の毅然とした主張はどうだろう。自公政府は論外として、民主党政府も今ひとつまとまりに欠けるように見られる中、地方において住民の利益のために孤軍奮闘している首長たちの姿は立派に思う。

日米両政府からの迫害と住民運動という試練を体験した沖縄から、新しい風が吹くんじゃないかという期待も出てくるし、沖縄こそ次の日本の台風の目になるんじゃないかという気もしてくる。