草なぎ事件の焦臭さ

二階堂.comというサイトがある。所謂匿名で書かれるネットの情報サイトである。このサイトの書き手はどうやら官邸に出入りする人であるらしい。長らくここを見続けた感想を言うと、その情報のヒット率は半分近くあるように思う。まともな情報が半分と、情報操作のための情報が半分という感じだ。小沢一郎秘書逮捕事件の際、ここも特捜の情報操作にまんまと踊ってしまっていて微笑ましい限りであったが、漆間官房副長官が何かしている様子など去年の段階から報じていたのは頼もしい限りである。このサイトは反民主党であり、そのための情報操作に惑わされなければ役に立つと感じている。

この二階堂.comがSMAPの草なぎ事件についての情報をあげていた。この草なぎ事件に関して、腑に落ちない部分が多すぎるので、きっと新聞やテレビで報道されている以外の部分に、何か事件性のある事象が存在すると思っていたのだが、二階堂.comの情報を見てすとんと収まるべき場所に収まったような気がする。

草なぎ事件において腑に落ちなかった部分とは、○草なぎと直前まで一緒に飲んでいた連中の特定はされたのか、○草なぎは公園に自分で行ったのか或いは放置されたのか、○泥酔して裸になったのなら保護されるべきであって逮捕はおかしい、○尿検査が行われ家宅捜査までされたのなら明らかに薬物反応があったということである、○家宅捜査が30分で終わるはずがないので、捜査終了命令があったのではないか、という疑問である。

結局の所、新聞やテレビの報道では上記の部分がまるで分らない。草なぎが泥酔した挙げ句裸になって通報されたという画に納めようとしている。しかしそれでは尿検査や家宅捜査が行われた疑問だけが残るのである。それに泥酔して保護されたのなら、留置所で一晩明かし、酒が抜けたら説教喰らって放免されるのが筋である。どうして草なぎは2泊させられたのか。

二階堂.comでは、薬物反応があったので家宅捜査されたが、普段事務所に便宜を図ってもらっている警察幹部が圧力をかけ捜査を終了させた、とある。それが証拠に、草なぎが捕まったのが深夜3時過ぎ、それから尿検査を行い、家宅捜査をした段階で、朝9時に登庁してきた警察幹部が事件を知り急いで中止命令を出した、という。これなら辻褄があうのである。少なくとも新聞やテレビの報道では説明されない部分まで説明されている。

勿論これが真実であるとの確証はない。現段階で最も整合性のある推論に過ぎない。しかしもはや既存のメディアが当てにならない状況に於いて、僕たち一般人は自分で真実を探し、推論しなければならない。面倒な時代になったものである。

この草なぎ事件の結末が、草なぎ自殺などといった形になると嫌だなあという危惧を僕は持っている。自殺といっても本人の意志でない自殺の方である。主人公が偽装自殺で幕引きとなるのは、それによって枕を高くして寝られる連中がいる場合である。この事件はもろにそれに当て嵌まるような気がして仕方ないのである。