官僚の悪事を暴けるのは民主党しかない訳

今朝更新した一つめのエントリーは現在発売中の「新潮45・4月号」の記事を元に書いたモノだが、もう一つ同じ雑誌の記事を元に書く。

それは佐藤優という起訴休職外務事務官の寄稿なのだが、それによると外務省の官僚は小沢民主党が政権を取ることをこのほか恐れているらしいのである。

その理由は、あの鈴木宗男が外務副大臣として外務省に戻ってくる、そしてその補佐として佐藤優自身もひょっとすると戻ってくるかも知れないから、というわけだ。

鈴木宗男佐藤優という二人は、元々外務省の表も裏もよく知る国会議員と事務官であり、外務省によって生贄としてパージされた経歴を持つにも関わらず、その後不死鳥のように国会議員として国政に復帰、或いは作家として数々のベストセラーを放つという活躍をしている。

さて、その佐藤優鈴木宗男を訪ね、民主党政権が出来たら閣内協力をして外務副大臣に就くという噂を質したのがこの寄稿のハイライトである。

「本気だ。3ヶ月でもいいから、俺は外務副大臣になって、徹底的に人事を行なう。無駄なカネと部局を全部カットする。俺は外務省の連中に言われるままに予算や定員をつけた。それが国益のためになると考えたからだ。しかしそれは間違いだった。その罪滅ぼしだ。
それよりも俺はもっと面白い事を考えている。田中真紀子先生と手を握ろうと思うんだ。そして田中先生と二人で、外務省の機密費に手をつける」
と、鈴木宗男は答えたという。

このことを聞いた外務官僚は震え上がったという。彼らの利権であるODA外務機密費を徹底的に洗われる可能性があるのだ。そうなると洒落ではすまない。ひょっとすると業務上横領で逮捕者が続出おそれがある。しかもノンキャリアだけでなくキャリア官僚まで標的になる。現役だけでなく退官した官僚も含む。これは官僚の見る最悪の悪夢だろう。

これが本当の改革である。僕たち一般の大衆はこういう改革にこそ快哉を叫ばなければならない。そして僕たちは小泉内閣の改革など、まるで改革ではなかったことを思い知らねばならない。

これが政権交代を支持する理由なのである。そしてそれは民主党にしかできないことなのだ。しかも霞ヶ関の一番痛い部分を知り、そこを情け容赦なく攻めることが出来るのは小沢一郎だけなのだ。今回の大久保秘書逮捕事件も、東京地検特捜部というエリート官僚の支配する役所が始めた。官僚同士の恩の売り買いである可能性も高い。

先の鈴木宗男国策捜査によって逮捕された。その時の事情は佐藤優の著書に詳しい。鈴木宗男逮捕時、民主党議員辞職勧告決議案に賛成した。鈴木宗男の逮捕理由など白々しいでっち上げであるにも関わらず、である。今、自らの党首が同じ罠に嵌められている。民主党鈴木宗男に頭を下げなければならない。そして自らを恥じなければならない。

そして何としてでも政権交代を実現し、政界の浄化を担って欲しい。そして本当の意味でそれが可能なのは小沢一郎だけであることに気付いて欲しい。