東京地検特捜部、小沢民主党代表公設秘書大久保隆規氏を起訴。小沢代表は現職に留まる。

さて、地検特捜部はどうするのかね。

大久保秘書を逮捕した直後から、自民党系ブログでも、「ちょっとやばいんじゃないか」と囁かれていたわけだが、いよいよ引っ込みがつかなくなったという所じゃないか。今更なかったことには出来ないし。

地検の最大の目論見違いは、大久保秘書を逮捕した直後にあった世論調査だったんじゃないかと思う。マスゴミ連中は民主党支持が減ったと騒いでいたけれど、それでも自民党支持より遙かに民主党支持が多かった。麻生首相より小沢首相待望論の方が多かった。

それは何を意味するのかというと、今回の地検の国策捜査は国民の支持を受けられなかったということだ。ここが田中角栄金丸信を逮捕したときと違う。

国民の多くは政権交代を望んでいるのである。今の自民党政権の閉塞感を終わらせてほしく思っている。それに水を差したのが今回の特捜部の国策捜査だ。こんなことで政権交代が叶わなくなることを国民は恐れているのだ。

もう一つ評判を落としたのはマスコミだろう。

今まで「関係者の証言によると」、と始まる記事を鵜呑みにしていた人々も、今回はさすがに何かおかしいと感じ始めたと思う。今では新聞やテレビなどに頼らなくても、インターネットなどからも情報は洪水の如く押し寄せてくる。ネットの情報の9割以上は塵屑なんだが、中にはハッとさせられるモノもある。今まで信じていたモノを疑う姿勢がいつの間にか身に付く。

もはやマスゴミの洗脳報道だけを信じる人は少数派と言っていいかも知れない。4年前の小泉政権が演出した郵政民営化選挙の時とは時代が変わっているのである。国民の目は肥えたのだ。

さて、小沢民主党代表は堂々と代表続行を決めた。

これでいいと思う。前のエントリーにも書いたけれど、政治家は筋を通すことが大事なのだ。一旦言葉で約束したら、最後までそれを守り通すべきなのだ。

もし小沢代表が代表職を辞することがあるとすれば、それは選挙の前のほんの数日の期間に行うのだろう。そうすれば嫌でもマスゴミは小沢代表のことを報道せざるを得ない。民主党が報道合戦の中心にならざるを得ない。与党が最も嫌がる動きをするのが野党である。

次の総理が小沢になるのか岡田になるのか分からないけれど、民主党が政権を取ったら、無血革命に近いインパクトがあるだろうな。