第2ステージ、ボスキャラとの対決

報道各社の伝えるところによると、明日小沢一郎民主党幹事長が東京地検特捜部の聴取に応じるという。

明日の聴取に対して小沢一郎が何かコメントをしたわけではなく、僕としては最近の報道をまるで信じる気になれないので、本当に聴取があるのかどうかも確信を持てないでいる。所謂「関係者」が一方的に23日に小沢一郎を聴取するとマスゴミにリークして、小沢側は「そんな話はない」ということになれば面白いと思うのだけれどどうだろう。

石川議員をはじめ大久保秘書と池田元秘書まで逮捕されたわけだから、小沢一郎としてもいい加減この騒動に決着をつけたくは思っているのだろう。しかし小沢一郎の考える決着は全ての疑惑が晴れることなのだが、東京地検特捜部の考える決着は小沢一郎は有罪であり議員辞職にまで持っていくことを意味するのだろう。

どちらにせよ結果は明日になればわかることであり、今ここであれこれと考えを巡らす事に意味はない。

しかし昨年から続く東京地検特捜部の一連の小沢一郎攻撃は、今や外国の新聞社をも驚愕させ、そして一般の人々が検察の捜査の仕方や報道のあり方を改めて考え直す機会を作ったと思う。

与党民主党からも、この捜査の違法性を問う声が上がり、「関係者」リークに対しても多くの疑問が呈されている。また原口総務大臣がいよいよクロスメディア禁止法案を総務大臣として発言したり、取調べの可視化について参議院が積極的であったり、既に与党民主党と検察などの官僚組織、そして与党民主党とメディアなどの既得権益者とは戦いは中盤にさしかかろうとしているようだ。

僕は鳩山政権は出だしの100日間のハネムーン期間の過ごし方を誤ったという気がしている。これまでの野党から初めての与党というポジションに就くということに意識しすぎ、それに慣れようとするあまり、本来やるべきだった手段をとらなかったと思う。

それは血の粛清である。つまり政権交代をしてまだ勢いのある間に、取調べの可視化法案やクロスメディアシップ禁止法案などで官僚やメディアの力を削いで追い込むべきだったと思っている。所謂先制攻撃である。そうしなかった報いが今の東京地検特捜部やマスゴミをのさばらせ、小沢幹事長に代表される民主党の心臓部を攻撃させてしまう隙を作ったのだろう。政権交代を果たしてホッとしすぎたのかも知れない。

昨年の衆議院議員選挙によって政権は変わったけれど、本当の意味での政権交代はまだ道半ばである。ロールプレイングゲームに例えると、第一ステージのボスキャラが自民党で、これは空威張りしていただけの老体であり楽勝することができた。そして第二ステージのボスキャラが官僚とマスゴミである。さすが第二ステージであるから第一ステージの自民党より手強いようである。

しかし第二ステージに勝たなければ第三ステージに進むことは出来ない。第三ステージのボスキャラが誰なのか今の時点ではハッキリしないが、噂ではアメリカではないかという意見が多い。これとどのように折り合いをつけるのか、それはいつになるのか、現時点ではまるでわからないのだが、現在の第二ステージをクリアしないと第三ステージにはエントリーすら出来ないことだけは確かなのである。

(参考リンク)
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自分の失敗を他人に強要する産経と東京地検(大爆) (雑感 日々思うこと)
検察が焦ったのは、小沢&石川への不信と、大久保公判の失敗ゆえか? (日本がアブナイ!)
石川議員の取り調べで申し入れ 弁護人、全面可視化など求め (47NEWS)
「4億円不記載」とは一体何なのか 郷原信郎 (日経ビジネスOnLine)
「検察リーク」で調査チーム=捜査や報道けん制の狙いも−民主 (時事通信社)
須田慎一郎:小沢逮捕までにはハードルが高すぎる (The Journal)
小沢幹事長の土地購入「事件」 特捜部はなぜこれほど強気なのか (J-CAST NEWS)
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