東京地検特捜部、暴走と狂気の境界線を突破。「東京地検、虚偽記載容疑で大久保秘書を逮捕」

大久保秘書を逮捕、4億円不記載容疑 東京地検 (朝日新聞)

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記載事件で、逮捕された衆院議員石川知裕容疑者(36)が2004年10月、小沢氏の公設第1秘書大久保隆規容疑者(48)=公判中=の指示で、水谷建設三重県桑名市)から「裏献金」5千万円を受け取った疑いがあることが16日、関係者への取材で分かった。

 大久保容疑者は陸山会の会計責任者だった。東京地検特捜部は、事務担当だった石川容疑者や後任の元私設秘書池田光智容疑者(32)と共謀し収支報告書に虚偽記載したとして、16日午前、政治資金規正法違反容疑で大久保容疑者を逮捕した。(共同通信)

昨日石川議員を逮捕したかと思ったら今日は大久保秘書である。大久保秘書に関しては、昨年3月の所謂西松事件において長期間身柄を拘束されたのにも関わらず一貫して容疑を否認し、そして1月13日に行われた小沢一郎事務所等への強制捜査の日に、マスコミは報道しないけれど実は公判が行われている。その公判の中で東京地検特捜部の目論見を砕くような証言西松建設側から出てきてしまって、この裁判は大久保秘書の無罪という結果になるとまで言われているのである。

東京地検特捜部としては大久保秘書が無罪になってはかなわないから容疑を切り替えて裁判を長期化させようという目論見もあるのだろう。しかし先ずは昨日逮捕された石川議員へプレッシャーを与えることを重視したように思う。何せ今さら大久保秘書を逮捕しても新たな事実や証言も出ないだろうし、本人も東京地検特捜部の描いた画を認める供述をするはずもないだろう。石川議員に「お前が吐かないから大久保を逮捕したぞ。大久保はお前の容疑を認める証言をし始めたぞ」と取調室で囁く為だろうと推察する。

どちらにせよ人権蹂躙も甚だしく、日本という国でとてつもなく幼稚な権力争いが行われていて、幾人かの人々がその犠牲となっているのである。

もはや暴走を通り越して狂気の域に入り込んだ東京地検特捜部が次にやるとしたら小沢一郎逮捕だろう。そしてそれは18日(月)の国会開催がリミットである。

しかし僕は昨年大久保秘書の身柄が初めて捕られたときと違って、すこし傍観気味である。もはや小沢一郎は与党側にいてちゃんと先を読んでいるだろうし、国民もこの騒ぎを冷静に見ている実感があるからである。東京地検特捜部と、そのリークに血が昇って裏付けもとらず無責任な偽情報をまき散らすメディアも相当に馬脚を現している。長い目で見ると東京地検特捜部もマスゴミと呼ばれるメディアも共倒れになるんじゃないかという気がしているのだ。


(追記)
そして今日開かれた民主党大会では鈴木宗男衆議院議員が激しく東京地検特捜部の強引な捜査を批判し万雷の拍手を得たようだ。そして小沢一郎民主党幹事長は幹事長職の続投を表明し、鳩山総理はこれを了承した。小沢一郎がもし幹事長職を辞するのなら、最高のタイミングを見計らうはずなのでこれは想定済みである。

【ノーカット配信中!】小沢幹事長「全面的に闘う」(鳩山総理・鈴木新党大地代表も) (The Journal)

それにしても小沢一郎も一歩も後に引かない。小沢一郎本人を逮捕する以外の切り札を全て出し尽くした東京地検特捜部は振り上げた拳をどこに下ろすのだろう。

小沢幹事長は続投、首相も了承 (読売新聞)

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