日本からミツバチが消えたというのは捏造である

上記動画は新党日本YouTubeチャンネルよりリンクを埋め込んでここに持ってきたものである。いつもは田中康夫党首とジャーナリストの田中良紹氏の対談を楽しみにしてみているのだが、今回は後半にあるジャーナリストの有田芳生氏が板橋区役所資源環境部の阿部宣男理学博士に取材した内容が驚きの内容だったので紹介する。

動画は約28分あるのだが、有田芳生氏のパートは21分くらいから始まる。ここで問題にするのはこの21分以降の内容である。それ以前は田中康夫党首が参議院から衆議院に鞍替えすることになる、兵庫県尼崎市からの次期衆議院選挙への出馬について語るという内容なので、興味のある人は見ればよいだろう。

さて、この動画での阿部宣男理学博士の爆弾発言ともとれる内容を簡単に説明してみよう。

現在の日本の養蜂農家において、使用するミツバチは国産種ではなく、輸入されたセイヨウオオマルハナバチという種が殆どであり、毎年10万箱が輸入されている。このセイヨウオオマルハナバチ特定外来生物法で本来国内で使用することは禁止されているので、受粉作業が終了次第駆除されることになる。

なぜ国産在来種である黒丸花蜂や大丸花蜂が使用されないかというと、企業利権が絡んでいるという。輸入し販売する企業の利権、JA等管轄団体の利権等が密接に絡んでいるという。本来国産在来種を使っても受粉作業には問題はなく、受粉終了後の駆除の必要すらないのであるが、これら企業や団体の利権のためにわざと外来種を使っている。

これら養蜂利権を握る連中にとって問題なのは、特定外来生物法によって、今年の9月30日より外来種セイヨウオオマルハナバチが使えなくなることである。それでは彼らは文字通り甘い蜜が吸えなくなってしまうのである。

だから、彼らはマスコミを使って、ミツバチがいなくなったと騒ぎを焚き付けた。取材能力のないマスコミは、それをそのまま記事にしたという無責任な顛末である。ミツバチがいない、と世間に浸透した暁には、対処処置として特定外来生物法の9月30日期限が延長されるという寸法である。そして彼らの利権はもう暫く守られることになる。

また、この件の問題は彼ら悪徳商社や悪徳団体の暗躍のみではない。もはや北海道ではミツバチの8割がこのセイヨウオオマルハナバチに取って代わられてしまった。おかげで環境被害が出ている。そのため、環境省はこのセイヨウオオマルハナバチの駆除に数十億円の予算をつけた模様なのである。

また、新型インフルエンザに代表される最近のウイルス性病原体を、このセイヨウオオマルハナバチが運んでいるとアメリカなどでは報告もあがっているという。

阿部宣男理学博士が言うには、こんな外来種は日本の養蜂業にとって必要ではないとのことである。日本に元からいる在来種を使えば問題はないのである。

このビデオを見て、少々衝撃を受けた。昨年アメリカでもミツバチが突然いなくなったという報道がなされ、環境専門家がもっともらしい話をしていた。今年、日本でも同じような報道がされたとき、いよいよ日本もそうなったか、と暗鬱たる気持ちになったものだった。

しかし、案の定というか、やっぱりというか、そういった報道には裏があったというわけだ。僕自身も、ミツバチがいなくなったという報道を聞いてそのまま信じてしまった。今はただ恥じ入るばかりである。

7月31日 追記
誠天調書様がこの件をさらに深く追求しています。
阿部宣男理学博士のブログはこちらです。

8月1日 追記
阿部宣男理学博士の指摘を受け、文中の「西洋大丸花蜂」を「セイヨウオオマルハナバチ」へと改めました。